携帯電話が嫌い。確かに便利だから持ってるけど、1ヶ月のうち3度か4度しか使わないです。電車の乗換えを調べたり、JRの運行情報をメールで受取ったりするくらいです。


 


電車の中やレストランの中で若い人だけじゃなくていい歳したおやじまで、いつも携帯電話をいじってます。電車の中でマナーモードにして通話はお控えくださいとか、優先席の近くでは電源を切ってとかアナウンスされてるし、レストランの中では携帯電話を使用しないでって書かれてる。ほとんどの人がそういうことをもうわかってるのに、それを守ってない人が多いですよね。
携帯電話依存症っていうか、携帯電話がないと不安で仕方がないのか、食事をしててもテーブルの上に携帯電話を置いてるし、電車に乗っててもずっと液晶を見てる。
いい大人が電車やレストランで、バカみたいな顔して大声で携帯電話でしゃべってる。
たかだか数分から長くても数十分のことなのに、何で我慢できないのかな?


 


携帯電話が世の中に出回ってから、老若男女、我慢できない人たちがすごく増えたように思います。電話ができて、メールが使えて、写真も撮れちゃうし、スケジュールも確認できるし、ゲームもできちゃう。中にはテレビも見れるものもあるし、音楽も聴けちゃうものもある。携帯電話でできないことを探す方が難しいです。
確かに便利にはなったし、いじってればひまつぶしにもなるし、ボタンを押してるのってなんとなく楽しいのはわかる。でもね。


「昔に比べて生活はすごく便利になったけど心の豊かさは失われた」なんていうお年寄りみたいなことをいうつもりはないです。けど、便利になった分、みんな余裕がなくなったって思いませんか?
情報ばかりがあふれ、情報を握った人が尊敬されるようになり、成功する。だからみんな情報を追いかけ、情報に振り回され、自分の周りが見えなくなってるように思います。
だって15年くらい前に比べて、電車の中って、すっごく殺気立ってると思いませんか?
その頃って東京ではまだ冷房が入ってない電車も多かったし、今みたいにフレックスタイム制度が一般的じゃなかった時代だから、通勤ラッシュも今よりもっと激しかったと思うけど、今ほど殺気立ってなかったように思いますもん。会社の人が使ってる東急田園都市線では、渋谷駅でいつも怒鳴り声とつかみ合いがあるって言うしね。momo☆が使ってる電車ではそこまでじゃないけど、やっぱりんみんなピリピリしてます。


 


我慢できない人たちが増えたきっかけになったのはウオークマンじゃないかって思う。
音楽を聴くって言えば、家でラジカセや大きなステレオでか、車のラジオくらいしかなかったのに、ウオークマンはその名前のとおり、歩きながら音楽が聴けるようになった。電車の中では、ヘッドフォンからもれてくるシャカシャカ音に周りが迷惑するようになったんだけど、そんなの無視して自分だけ気持ちければいいんだっていう人がいっぱい出てきた。シャカシャカ音を注意した人が殺されてしまう事件もおきた。それでもヘッドフォン公害は減らなかった。


ウオークマンが出たことで、音楽を聴かないという我慢をしなくてもよくなった。
携帯電話が出てきて、ポケベルで呼び出されなくてもすぐに会話ができるようになった(ポケベルはポケベルでうるさかったけどね)。


道具がどんどん小さくなって、身に付けることが簡単になったことで、人は我慢から開放されるようになったけど、今度は我慢することに耐えられなくなってきたんじゃないかと思います。


カセットテープがMDに変わり、今ではMP3になって、ウオークマンからiPodにと、機械はますます小型化して、ますます持ち運びが楽になってくる。その便利さと引き換えに、人は我慢するという大事なことをどんどん失っていく。まるで悪魔に魂を売り渡すように。


今日も帰りの電車の中で、MP3を大きな音で聴きながら、優先席の近くで携帯電話をいじって、大きな乗換駅でドアの近くから出ようとしないで、降りるお客さんにどなってたバカがいた。
これからもどんどん世の中は便利になっていくと思うけど、それでまたああいうバカが量産されていくんだと思うと、なんか気がめいってきます。